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ざっくり紹介
まず絵柄なんだけど、これがまた“なんとも言えない”んだよね。すごくクリーンな萌え絵ってわけじゃなくて、ちょっと鉛筆のタッチが残ってる感じだったり、背景のディテールがところどころ抜けてたりする。でもそれが逆に、作者の手の温もりみたいなのが伝わってくるっていうか…。例えばキャラの髪の毛が一か所だけ寝ぐせみたいに跳ねてたり、コップの水滴の描き込みがめちゃくちゃ丁寧だったり。そういう「こだわりの偏り」がすごく愛おしいんだ。
テンポでいうと、疾走感あふれる展開ってわけじゃなくて、どちらかというと“間”が上手い。会話の沈黙の瞬間とか、キャラが何かを思い出してふと視線を泳がせる一コマとか、そういう「何も起こっていないのに、めちゃくちゃ大事なことが進行している瞬間」を切り取るのが本当に巧い。音楽で例えるなら、激しいロックじゃなくて、ピアノとチェロだけのミニマルなアレンジで、余白の響きを聞かせるような作品かな。
これ、どんな人に刺さるかな…。具体的に言うと、
・「完璧すぎる主人公」より「ちょっと抜けてて、でもなぜか憎めないキャラ」が好きな人。
・大げさなドラマティックな展開より、朝起きてコーヒーを淹れるまでの5分間の描写にドキドキしちゃう人。
・作品の“隙間”に自分の想像力をちょっとだけ挟み込みたくなるタイプの人。
…に、たぶんハマる気がする。特に、日常の些細な違和感を拾い集めるのが好きな人には、宝物みたいな1冊かも。
ただ、逆に合わないかもなーと思うのは、
・「さあ、これからどうなる!?」っていう明確な起承転結を求めている人。
・1コマ1コマに「意味」や「伏線」を求めがちな人。
・とにかくテンポよくガンガン進むストーリーがいい!って人。
には、もしかしたら「え、これで終わり?何が言いたいの?」ってなっちゃうかも。これは“お散歩映画”みたいなものだから、目的地を急ぐハイキング気分で臨むと、ちょっと物足りないかもしれない。
まとめると、これは「何か」を探しにいく作品じゃなくて、ふと足を止めて「何か」を見つけちゃった瞬間を描いた作品だと思う。だから、肩の力を全部抜いて、なんとなくページをめくってみて。きっと、あなたの知らないうちに、いつの間にか最後のページまで連れて行かれてるから。



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