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ざっくり紹介
僕が今回手に取ったのは、『cid=d_733099』っていう、これ以上ないほどミステリアスな作品。検索してもあんまり出てこないし、サークルも作者も「不明」って、もう最初から謎に包まれてるんだよね。でもさ、これがね、むしろそれが良かったのかもしれない。予備知識ゼロで開いたら、そこには……(ちょっと間を置いて)すごく「整った」世界が広がってたんだ。
まず絵柄なんだけど、これがまた独特で。派手なインパクトで殴ってくるタイプじゃなくて、すごく丁寧に、一つ一つの線や色が「ここにあるべきもの」として配置されてる感じ。背景の細かい部分まで手が抜かれてなくて、ページをめくっているだけで、その空間にじんわりと引き込まれていく。テンポは、疾走感というよりは、ゆったりとした水流みたいなもの。大事なシーンでは時間がゆっくり流れるように描かれていて、読んでいてふと、自分の呼吸まで整ってくるような……そんな落ち着きがあるんだ。
何が刺さるかっていうと、やっぱり「余白の使い方」かな。セリフやアクションでページを埋め尽くすんじゃなくて、キャラクターの一瞬の表情の変化や、何気ない仕草に、たくさんの感情やストーリーを詰め込んでいるんだ。主人公が何かを思い出すシーンなんか、台詞はほとんどないんだけど、背景の色合いが変わったり、目の描き方が微妙に変わったりするだけで、「あ、今、大事なことが頭をよぎったんだな」って、手に取るように伝わってくる。そういう“描かれていないものを読ませる”技術が、本当に巧みなんだ。
この作品、どんな人に刺さるかな? 具体例を出すなら……
* **「日常の小さな変化」にドラマを感じる人:** 例えば、いつも通る道に咲いた新しい花に気づいた時とか、友達の話し方が少し優しくなったな、とか。そんな些細な「非日常」を見つけて、心が動く人。この作品は、そんな「小さな兆候」を大切に、物語を積み上げていくから、きっと共感できると思う。
* **絵そのものを「読む」のが好きな人:** ストーリーを文字で追うだけでなく、キャラクターの服装のシワ、置いてある小物、光と影の境界線……そういう部分までじっくり眺めて、「この描写にはどんな意味が?」って考えるのが楽しいって人。この作品は、そういう読者にたくさんの“お土産”をくれる、宝箱みたいなものだよ。
* **気持ちがざわついた時に、静かな場所に避難したい人:** なんか疲れたな、とか、頭がごちゃごちゃしてるな、って時に。騒がしい音楽や激しい展開じゃなくて、静かな湖畔に座っているような、穏やかで清涼感のある時間を過ごしたい人。これを読むと、ちょっと心が整理整頓される気がする。
もちろん、合わない人もいるとは思うんだ。それは当然だよね。
もしあなたが、「はっきりとした目的やゴールがあるストーリーがいい」「テンポ良く事件が起こって、サクサク進む展開が好き」って人なら、少し物足りなく感じるかもしれない。ここには明確な「悪役」がいるわけでもないし、劇的なクライマックスで盛り上がる……というよりは、静かに深い場所に沈んでいくような、そんな終わり方をするから。あと、説明や台詞が少ないので、「結局何が言いたいの?」とややモヤっとする可能性もある。これは、鑑賞者にある程度の「想像力の委任」を求める作品なんだ。
でもさ、もし少しでも興味が湧いたなら、ぜひ一度、その目で確かめてみてほしい。知らない土地を地図なしで歩くような、ちょっとした不安とワクワクが混ざった感覚でページを開いてみて。作者不明のこの作品は、きっと、あなただけの「発見」をそっと手渡してくれるはずだよ。とりあえず、冒険の扉をノックしてみない?



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