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ざっくり紹介
…って、最初は私も思ったんだ。正直、タイトルも作者もわからないって、すごくハードル高くない? 映画で言えば、ポスターもキャスト表もない、いきなり本編が始まるみたいな。でもね、これがね、びっくりするくらい「知らないからこそハマった」っていう、珍しい体験だったんだよ。
まず、絵柄の話からしようか。これ、すごく“隙”があるっていうか…完璧に整えられた商業誌の絵じゃないんだ。線にちょっとしたゆらぎがあったり、背景がざっくりしていたり。でも、それが逆にすごく“温かい”。作者がペンを走らせている手の動きみたいなものが、絵から伝わってくる感じ。テンポも独特で、シーンによってはコマがびっしり詰まってるかと思えば、次のページでは大胆に余白をとって、キャラクターの沈黙やため息を表現していたり。読んでるこっちの呼吸まで、ゆっくりになったり、速まったりするんだ。
刺さりポイントで言うと、これは間違いなく「小さな違和感を愛でる人」に刺さる作品だと思う。例えば、コンビニで同じおにぎりを買うのが日課のキャラが、ある日ふと別の味を手に取っちゃう瞬間とか、雨の日に傘をささずに歩いてる人を見て、なぜか足を止めちゃうシーンとか…。ドラマチックな事件は起きないんだけど、その代わりに、日常のほんの少し“ずれた”瞬間を、すごく丁寧に、愛おしそうに描いてる。まるで、窓ガラスに付いた小さな水滴一つ一つに光を当てて、虹を作って見せてくれるような感覚。
具体的にどんな人にオススメかって?
* **「なんとなく」で行動しちゃう自分が好きな人:** 理由はないけど遠回りして帰りたくなったり、看板もない喫茶店にふらっと入っちゃうような。この作品は、そんな「なんとなく」を全力で肯定してくれる。
* **昔の同級生の偶然の再会ドキュメンタリーを見て、妙に胸がぎゅっとする人:** 大きな物語じゃなくて、ごく普通の人の、ふとした横顔に物語を見つけてしまうタイプ。この作品は、そんな“横顔”の宝庫だ。
* **完成された「キレイごと」より、ちょっとほころびのある「ありのまま」に共感する人:** 絵も、ストーリーも、全てが完璧に磨き上げられてるわけじゃない。そこにあるのは、作り手の「伝えたい気持ち」そのもの。それがむき出しの状態で届く感じが、かえって新鮮でたまらない。
もちろん、合わない人もいるとは思うんだ。例えば…
* **明確な起承転結や、わかりやすいテーマが欲しい人:** これは「物語」というより、むしろ「空気感のスケッチブック」に近いから。オチや結論を求めると、ちょっと物足りなく感じるかもしれない。
* **とにかくカッコいい絵や、圧倒的な画力に惹かれる人:** 技術的に見れば、もっと上手い人はいくらでもいる。この作品の魅力は“技術”そのものというより、その技術で“何を、どう伝えようとしているか”の部分だから。
* **情報が多い方が安心する人:** 作者の経歴も、サークルの実績も、ジャンルの予測も一切ない。それはある種の“冒険”で、ちょっと不安になる気持ちもわかる。
でもさ、もしあなたが少しでも「あ、なんか気になるかも」って思ったなら、ぜひ一度、扉を開けてみてほしい。タイトルも作者もわからない、得体の知れない作品だけど、だからこそ出会える“驚き”や“発見”がある。まるで路地裏で見つけた、看板もメニューもない小さな食堂で、一生忘れられない味に出会うような、あの感覚。
変なファイル名のこの作品は、きっと、あなたの「なんとなく」を待っている。



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