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ざっくり紹介
ねえ、ちょっと聞いてよ。私、最近めっちゃ「これ誰にも言わないと死ぬ」タイプの作品に出会っちゃってさ。タイトルが『cid=d_609718』って…いや、そのまんまなんだけど!(笑) 数字の羅列を見た瞬間に「は?これ何の暗号?」ってツッコミたくなるでしょ。普通ならスルーしちゃいそうな、超絶無機質なタイトルなんだけど、これがまさかの大当たりだったんだよね。作者もサークルも一切不明の、正体不明の1本。ネットの海の深淵からふわっと漂着した、まさに“幻の同人誌”って感じが最初の印象だった。
で、中身を開いた瞬間の空気感なんだけど…これがまた、タイトルからの予想を裏切るんだよ。絵柄は、すごく澄んだ感じというか、線がすっきりしていて、でもキャラクターのちょっとした仕草や表情のゆらぎにめちゃくちゃ味があるんだ。背景とかも、必要最低限しか描かれてないのに、すごく「間」が効いていて、読んでる側の想像力をそっと刺激してくる感じ。テンポは、早口でまくし立てるんじゃなくて、ゆったりとした会話のキャッチボールが主体で、その合間に「…」の沈黙がすごく意味を持ってくる。音がしない漫画なのに、すごく静かなBGMが流れてるような、そんな独特のリズムがあるんだ。
刺さりポイントで言うと、まず間違いなく「何気ない日常の、ほんの少し歪んだ瞬間」を切り取るのが上手い。例えば、いつも通りの帰り道なのに、見慣れた公園のブランコがなぜかすごく遠くに見えたり、家族との何気ない夕食の席で、ふと箸を止めて「あれ、今の会話、数秒前にも同じこと言わなかった?」って気づいちゃうような…そんな、誰もが一度は感じたことのある“小さな違和感”を、美化も誇張もせず、淡々と、でも確かに描き出すんだ。派手な展開は一切ないんだけど、その分、ページをめくる手が、なぜか重くなる瞬間がある。気づいたら、自分も一緒に息を潜めて見つめている感じ。
どんな人に刺さるか、具体例を出すと…。
まず、「物語の“合間”が好きな人」。メインのイベントやクライマックスよりも、その前後の、なんでもない時間にこそ真実が宿ってる気がする、って思う人にはたまらないと思う。登場人物たちがただお茶を飲んでるシーンが、なぜか心にずしんと来るあの感覚。
それから、「言葉にできない感覚を、誰かが言語化してくれることに救われる人」。なんかモヤモヤする、でもそれを言葉にすると陳腐になっちゃいそうで言えない…そんな感覚を、この作品はセリフではなく、画面の構成やコマの流れで表現してくれる。読んだ後、「ああ、これ、私も感じてたんだ」って、ちょっとした共犯者気分になれる。
あと、純粋に「“間”の美学」を楽しめる人。余白の使い方、コマとコマの繋ぎ方、視線の誘導…そういう漫画の“文法”が巧みで、それを研究するように読むのもすごく楽しい。絵そのものはシンプルなんだけど、配置のセンスが抜群なんだよね。
注意点として、合わないかもなーと思う人もいるとは思うよ。例えば、「毎回スカッとする展開や、分かりやすい感動が欲しい!」って人には、ちょっと物足りなく感じるかもしれない。この作品は“効かせ”に来るんじゃなくて、“染みて”くるタイプだから。あと、とにかく情報量が少ない(作者不明だし)ので、「どんな背景の作品なのか、作者の意図を知りたい!」って考証派の人には、もどかしい部分があるかも。これはもう、目の前にある“それ自体”を、あるがままに受け止める楽しみ方になるんだよね。
まとめると、これはもう…「静かな部屋で、一人でコーヒーが冷めていく時間を漫画にした」ような作品だと思う。大声で勧めるものじゃないけど、ふとそんな時間を過ごしたくなった時に、そっと手に取ってほしい1冊。タイトルは謎の暗号みたいだけど、中身はきっと、あなたが知ってる“あの感覚”に、そっと鍵を差し込んでくれるはず。とりあえず、一度その“間”の世界に、足を踏み入れてみない?



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