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ざっくり紹介
えっとね、まず見た目のインパクトがすごいの。表紙からして、いわゆる「きらびやか」とか「萌え」とかそういう路線じゃなくて、むしろ無機質で、実験資料か何かをぱらぱらめくってるような、独特の質感があるんだ。絵柄も、すごく精密な線画っていうより、時々ざらっとしたタッチが混じっていたり、画面の隅にちょっとしたメモみたいな落書きが入ってたりする。作り込まれすぎていない、ある種の「手作り感」が逆に新鮮で、見てるこっちが「作り手の机の上を覗き見してる」ような、ちょっとドキドキする気分になるんだ。
テンポも独特で、いきなり大きな事件が起こるわけでも、分かりやすい説明が入るわけでもない。小さな発見の連続、っていう感じ。例えば、あるページではキャラクターがただ窓の外を眺めていて、次のページではその視線の先にある雲の形が、さっき別のページにちょこっと描かれていた模様とそっくりだったり…。そういう「あ、これあれと繋がってる?」っていう細かい仕掛けが、ぽろぽろと散りばめられてる。ストーリーというより、「気付きの体験」を味わわせてくれる作品なんだよね。
これ、どんな人に刺さるかな…。
まず、「自分で繋ぎ合わせるのが好きな人」に超オススメ。全部説明されてるより、ちょっとした違和感や、一見無意味に見えるコマから、自分で意味を見いだしていくのが楽しいタイプの人。パズルのピースを探してるような感覚がたまらないはず。
あと、「日常の『隙間』を味わうのが好きな人」。大きなドラマじゃなくて、朝起きてコーヒーを淹れるまでの一連の動作とか、電車の窓に映る自分と外の景色が一瞬重なるとか、そういう「なんでもない瞬間」の描写が、すごく丁寧で、かつ詩的に感じられるんだ。だから、写真が好きな人とか、日記をつけるのが好きな人にも響く気がする。
あ、それから「既存のジャンルに収まらない、変わった表現に飢えてる人」。これはもう、ジャンルが「なし」って書いてある時点で伝わるかもしれないけど、何かに似てる、というより「これはこれ」な世界観だから、新鮮な衝撃を求めてる人にはたまらない一冊だと思う。
ただ、もちろん合わない人もいるよね。もし「はっきりしたストーリーが展開するものを読みたい」とか「キャラクターの心情が明確に描かれているものを好む」人には、もしかしたら「何が起こってるのかよく分からない」「ペースが遅い」と感じるかもしれない。あと、すごくシステマチックで整理された画風が好きな人には、あえての「ざらつき」や「不均一さ」が気になる可能性はある。それはそれで正しい感想だと思う。この作品は、ある種の「間」や「余白」を楽しむ余裕がないと、ちょっと物足りなく感じちゃうかも。
とにかく、ファイル名みたいなタイトルにびっくりしてスルーしちゃうのはもったいない。これは、作り手の「観察眼」と「遊び心」が詰まった、小さな宝石箱みたいな作品だ。何かを見つけに行く、というより、ふと気付いたら自分が作品の中に引き込まれて、一緒に「発見の旅」をしてた、そんな体験ができるはず。ちょっと変わったもの好きの友達なら、きっと「これ面白いよ!」って渡したくなる、そんな一冊だよ。



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