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ざっくり紹介
ってなるのが、この作品です。いや、マジで。ファイル名も作者も一切不明、ジャンルすら書いてないこの正体不明の物体を、友達がこっそり教えてくれた時の気分で話すね。まるで路地裏で怪しいおじさん(でも目は優しい)から「いいもの、持ってるんだけどね…」って譲り受けた、謎のVHSテープみたいな、あのワクワク感。中身は全く予想がつかない。でも、見始めたら最後、なぜかずるずると引き込まれて、「これ、なにが起こってるんだろう…でもやめられない…」ってなる、あの魔力を持ってるんだ。
**まずは空気感からいくと、ね。**
絵柄は…うーん、説明が難しい。すごくクリーンでモダンな線なんだけど、ところどころに「あ、ここ、人間が描いてる」ってわかるような、ちょっとしたゆがみや温かみが残ってる感じ。カラーリングがまた独特で、現実の色をちょっとだけずらしたような、夢の中の景色みたいなトーンが続くんだ。テンポは、早くもなく遅くもなく。むしろ「間」の使い方が絶妙で、セリフのないコマが、じわじわと感情を積み上げてくる。大きな事件がバンバン起こるわけじゃないんだけど、登場人物のちょっとした目線や、手の動き、背景の小物ひとつにまで、なぜか意味がありそうな気がしてきて…。つまり、「見る側に想像の余地をたっぷり与えてくれる」作品なんだよね。全部を説明してくれないから、こっちも頭をちょっと働かせることになる。それがまた、心地いい負荷になってる。
**刺さりポイントで言うと、例えば…。**
* **「日常の少し先にある、不思議」が好きな人。** 魔法や超能力がバリバリ出てくるわけじゃない。でも、朝起きて、いつもの通学路を歩いているはずなのに、今日だけなぜか道端の植え込みの影が、いつもより深く見える…そんな、ほんの少しの非日常を大切にできる人には、たまらない世界が広がってる。
* **「言葉にできない気持ち」の描写に共感できる人。** 嬉しいとか悲しいとか、そういう分かりやすい感情じゃなくて、「なんだか胸の奥がもやもやする」「懐かしいのに、初めて来た場所のような気がする」…そんなふわふわした、形のない感覚を、絵と構成の力だけで見事に可視化してくれるシーンがいくつもある。説明されなくても、「ああ、これ、わかる」ってうなずいちゃう。
* **「余白」を楽しめる人。** この作品、すごく“間”が大事なんだ。キャラクターが黙って窓の外を見つめるコマが、数ページ続いたりする。それを「ただの時間稼ぎ」と感じるか、「この沈黙にこそ、いっぱいの言葉が詰まってる」と感じるか。後者だと思える人には、この作品は宝石箱みたいに輝いて見えるはず。
**ただ、もちろん合わない人もいるとは思うんだ。**
もしあなたが、「とにかくわかりやすいストーリーがいい」「テンポ良く展開が進んで、サクッと爽快感が欲しい」って思うタイプなら、少し物足りなく感じるかも。これは、紅茶をゆっくり味わうような作品で、エナジードリンクを一気飲みするような爽快さはないから。あと、すべてが明快に説明されるわけじゃないので、「結局あのシーンは何だったの?」「このキャラの目的は?」という疑問が最後まで完全には解消されないかもしれない。それは作者の意図なのか、それとも…? その「もやもや感」自体を楽しめるかどうかが、大きな分かれ道だと思う。
だから、紹介する時はこう言うんだ。
「ねえ、変なファイル見つけたんだけど、一緒に見ない? すごくきれいで、でもちょっと不思議で…何が起こるかわからないんだ。解説はしてくれないから、二人で勝手に想像しながら見ようよ。その感想を聞かせて?」
これが、正体不明の作品『cid=d_713242』の、等身大の感想です。大作の予告編でも、有名作家の新作でもない。でも、ふと出会ったら、きっとあなたの記憶の片隅に、ふわっとした色と感覚として残るはず。時間がゆっくり流れる休日の午後に、ちょっと背伸びをして、未知の棚から一本、ラベルのない瓶を手に取るような気分で、触れてみてほしいな。何かが“起こる”わけじゃないけど、何かが“残る”体験になるから。


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