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ざっくり紹介
まず、この子の第一印象を言わせて。絵柄がね、すごく「隙」があるっていうか。めちゃくちゃ精密に描き込まれた背景に、デフォルメ気味のキャラがちょこんといる感じだったり、その逆だったり。テンポも独特で、シリアスだなーと思った次のコマで、いきなりツッコミどころ満載の日常が挟まれて「あ、そういうノリなのね!」ってなる。疾走感というよりは、ふらふらと散歩しているような、でもどこかへ確実に連れて行かれるようなリズム。刺さりポイントでいうと、『さりげない仕草にドキッとする』系。大きな事件が起こるわけじゃないんだけど、キャラの一瞬の目線や、何気ないセリフの端々に、じわじわくるものがあるんだ。例えば、コーヒーカップをそっと置く手の描き込みとか、窓の外をぼんやり見つめる後ろ姿のラインとか…そういう「間」の演出がめちゃくちゃうまいんだよね。
どんな人に刺さるか、具体例を出すと…。
まず、「日常のちょっとした歪みが好きな人」。完璧な非日常じゃなくて、いつもの通学路がほんのり色褪せて見えるあの感覚。この作品は、それを優しく増幅してくれる。
それから、「“間”を読むのが好きな人」。会話そのものより、沈黙のなかにどんな感情が転がっているか想像するのが楽しいって人。この作品は、その想像を存分にかき立ててくれる、最高のキャンバスになるよ。
あと、意外かもだけど、「疲れてる時に、すごく明るいものは見たくない人」。カラフルでギャグ満載じゃなくて、少し色味を抑えた、でも温かみのあるパレットで描かれる世界。騒がしくなくて、でも確かに生きている世界にひたれる感じ。音楽でいうと、ノイズの多いロックじゃなくて、アコースチックギター一本で奏でられる、切ないけどどこか優しいバラードを聴いている気分。
ただ、合わない人もいるかもね。もしあなたが「はっきりしたストーリー展開が毎回欲しい!」「テンポ良くガンガン先へ進んでほしい」って思うタイプなら、少し物足りなく感じるかもしれない。この作品は「目的地」よりも「道中の風景」を大切にしているから。あと、明確な「萌え」や「カッコよさ」を第一に求める人にも、ちょっと趣向が違うかも。ここにあるのは、どちらかというと「愛おしさ」に近い感情だと思う。
とにかく、cid=d_731801は、大きな声では主張しない、小さな宝石みたいな作品だと思う。一回見ただけじゃ全部は拾いきれない、細やかな仕掛けがそこかしこに散りばめられている。だから、もし少しでも気になったなら、ぜひ「とりあえず」の気持ちで、その世界に足を踏み入れてみてほしい。きっと、あなたの知らない、静かでちょっと不思議な「隙間時間」を、プレゼントしてくれるはずだよ。



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