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ざっくり紹介
いや、変って言ったら失礼か。正確には「得体のしれない、でも妙に気になる」作品。タイトルが『cid=d_731989』。そう、英数字とアンダーバーだけの、いかにもな“あの雰囲気”。作者もサークルもジャンルも全部「不明」って、もう最初から謎に包まれまくってるんですよ。まるで深夜のネットの海を漂ってたら、ふと現れた匿名の瓶詰めメッセージを拾ったみたいな。中身を開ける勇気はある?って、ちょっとドキドキさせてくるでしょ。
で、肝心の中身なんですけど…これがね、一言で言うと「無機質なのに温かい、静かなる爆発」って感じ。絵柄は、すごくクリーンで、どこか無機質な線。キャラクターの表情も、最初は淡々としてるんだけど、ふとした瞬間に、ものすごく人間くさい、小さな輝きがポッと灯るんだよね。テンポは疾走感というよりは、ゆったりとした観察眼みたいな流れ。カタカタ…と時計の秒針が進むような、その隙間からにじみ出てくる「何か」にこそ、この作品の核がある気がする。
刺さりポイントで言うと、まず間違いなく「日常の小さなひずみを愛でたい人」にグサッと来る。例えば、コップの水の水位が毎日なぜか微妙に違うことに気づいてしまうような人。駅のホームで、全く知らない他人のほんの一瞬のため息に耳をすませてしまうような人。そういう「些末なこと」にこそ、世界の真実が詰まってるんじゃないかと思ってる人には、たまらない構成なんじゃないかな。
あと、「言葉にしない“間”の力を信じてる人」にもおすすめ。この作品、セリフは控えめで、むしろ沈黙や、何気ない動作(ペンを置く音、窓の外を見る目線、コップを手に取る一連の流れ)で物語を紡いでいくところがすごい。会話がなくたって、ここまで濃厚な“関係性”が伝わってくるんだなって。静かな部屋で、一人でじっくりページをめくりたい作品だな。
逆に、合わないかもなぁと思う人は…そうだな。ガンガンにエンタメを求めちゃう人には、ちょっと物足りなく感じるかも。派手な展開や、わかりやすい感動の大波は、ほとんど来ないから。あとは、全てに“意味”や“説明”を求めてしまう人にも、少しモヤっとする部分があるかもしれない。この作品は、むしろ「意味がわからないけど、心に残る映像」の連続で出来ていて、それを理屈じゃなくて感覚で受け止める楽しさがあるんだよね。
だから、もしあなたが最近、情報過多でちょっと疲れちゃってるとか、全てが速すぎて目まいがすると感じてるなら。この『cid=d_731989』という匿名の瓶詰めを、そっと開けてみてほしい。きっと、静かで、少し不思議で、でもどこか懐かしい“間”の時間を、プレゼントしてくれるはずだから。行ってらっしゃい、その先の静かな海へ。



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