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ざっくり紹介
タイトルも作者もサークルも、いわゆる「情報」はほぼゼロ。デジタルの海にぽっかり浮かんだ、名無しの浮き輪みたいな作品だよね。最初は「なんてこった、これ完全に素性不明じゃん」って思ったんだけど、これがね…開けてびっくり、開けたらもう離れられない、あの手のお菓子みたいなやつだったんだ。
まず絵柄なんだけど、これがまた独特で。すごくクリーンでモダンな線なんだけど、ところどころに「あ、この人は絶対アナログで漫画描いてた人だ」ってわかる温かみがにじんでるんだ。背景がすっからかんのコマの次のページで、突然細部までびっしり描き込まれた街並みが広がって、「お前どういう気分の切り替えだ!」ってツッコミたくなるくらいの緩急が楽しい。テンポはというと…そうだな、心地よいジャズの即興演奏を聴いてるみたいな感じ。基本のリズムはあるんだけど、いきなりアドリブでスピードアップしたり、間をたっぷり取って余韻を楽しませてくれたり。話が一直線に突っ走らないから、逆に次の展開が気になって、ページをめくる手が止まらないんだ。
この作品、すごく「間」と「余白」を大事にしてる気がする。セリフが少ないコマとか、キャラクターのちょっとした仕草だけのページとかが、むしろ雄弁に物語ってるんだ。だから、読む側もちょっと想像力を働かせる余地があって、一緒に作品を作り上げてるような、そんな没入感がある。刺さりポイントはまさにここかも。「全部言葉で説明されちゃうより、自分で感じ取る部分が欲しい」って人に、ガツンとくるはず。
具体的にどんな人に刺さるか、考えてみたよ。
まず、「日常のふとした瞬間の、特別感が好きな人」。例えば、雨上がりの匂いをぼーっと嗅いでいる時とか、カフェで隣の席の会話がふと耳に入ってきて想像を膨らませちゃう時とか、そういう「小さな非日常」を愛してる人には、作品の空気感がきっとしっくりくる。作品の中にも、そんな「なんでもない、けどなんかある」瞬間が散りばめられてる。
あとは、「完璧なヒーローより、ちょっと抜けてたり、癖があったりするキャラがいい」って人。この作品の登場人物たちは、全員どこか“普通”じゃないんだけど、キラキラした異常者じゃなくて、どこか自分や周りにいる「ちょっと変なあの人」に重なる部分がある。いきなり全てを語らないから、少しずつキャラの層が剥がれていく楽しさがあるんだ。
それから、ちょっと意地悪な言い方だけど、「最近の作品は説明が多すぎて疲れる」と感じてるベテラン読者さんにもおすすめしたい。昔の、読者を信じて委ねるところを見せるような作品の良さを、デジタルの媒体で再現してる感じがするんだ。
もちろん、合わない人もいるとは思うな。
もしあなたが「とにかくガンガン展開が進んで、明確な目的やゴールがある話が読みたい」って人なら、少し物足りなく感じるかも。これは“散歩”を楽しむ作品で、“目的地”を急いで目指すレースじゃないから。あと、すべての謎がきっちり解明されるような、すっきりした結末を求める人にも、もしかしたら「え、ここで終わり? それで?」って思う可能性はある。これは、終わった後も頭の中にふわっとイメージが残って、何日か考えちゃう類の作品だと思う。
だからまとめると、こうなるかな。
『cid=d_734832』は、名もなきデジタル漂流物だけど、開けてみれば、静かでいて豊かな、ちょっと不思議な世界が広がってる。情報が少ないからこそ、先入観なしに、あなた自身の感覚だけでその“空気”を味わえる。もし、いつもの王道ストーリーに少し飽きちゃったな、とか、言葉にされない余白の部分で遊びたいな、って思ってるなら、迷わずクリックしてみて。このビンタ、きっと悪い気はしないから。



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