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ざっくり紹介
いや、変なものって言ったら失礼なんだけど、本当に。タイトルが「cid=d_735103」って、まるで誰かのパソコンの奥深くにひっそり眠ってた秘密ファイルみたいじゃない?作者もサークルもジャンルも、まるで霧の中。ネットの海を漂流してたら、いつの間にかダウンロードフォルダに転がってた、そんな不思議なオーラをまとった作品なんだよね。
だからこそ逆に、すごく気になったの。中を開けてみたら…これがね、もう、予想を裏切られる連続で。
まず絵柄なんだけど、これがまた独特で。すごくクリーンでモダンな線なんだけど、ところどころに手描きの温かみがにじみ出てる感じ。色使いが絶妙で、静かなシーンではパステル調で優しいのに、感情が高ぶる瞬間にはパッと彩度が上がる。まるで、主人公の心の内側が、そのままパレットになって画面に広がってるみたい。テンポも良くて、じっくり心情を描くかと思えば、次のコマでは軽快な掛け合いが始まって、ページをめくる手が止まらないんだ。
何が刺さるかって、やっぱり「間」の作り方かな。セリフで全部説明しちゃわないところ。主人公が何かを思い詰めている時、ただ俯いているんじゃなくて、窓の外を流れる雲の動きや、コップの水滴が伝う様子で時間の経過を感じさせたり。そういう“言葉にならない気持ち”を、視覚に委ねてくる表現が、胸にじんわりくるんだよね。あと、サブキャラのちょっとした癖のある動作(例えば、考え事をする時に必ずペンをくるくる回すとか)が、いつの間にかそのキャラの愛らしさになっていて、物語に深みを足してる。
この作品、特に刺さりそうな人を考えてみたんだけど…
まず、「名前も何もない状態から、自分なりの解釈で作品と向き合うのが好き」な人。これはもう、ドンピシャなんじゃないかな。情報が少ないからこそ、キャラの背景や世界観を、自分の想像で少しずつ埋めていく過程が、すごく没入感があって楽しいんだ。与えられる情報を消費するだけじゃなくて、能動的に“参加”してる気分になれる。
それから、「日常の、ほんの少しのズレや輝きに敏感な人」。大きな事件や派手な展開がメインじゃないから、逆に、朝の光の角度がいつもと違うことや、誰かの何気ない一言が、物語の中で大きな意味を持ってきたりする。そういう、現実でもあるかもしれない小さな魔法を見逃さない人には、きっと共感ポイントがたくさん見つかるはず。
あとは…「完成された“商品”以上に、作り手の手触りや熱量を感じたい人」にもおすすめかも。情報が少ないということは、ある種の“生々しさ”や、作り手の「これを描きたい!」という純粋な衝動が、ストレートに伝わってくる気がするんだ。整えられすぎていない、少し粗削りな部分さえも、作品の魅力に感じられちゃうんだよね。
ただ、もちろん合わない人もいるかもしれないね。もしあなたが「まずはジャンルやあらすじでしっかり選びたい派」だったり、「明確なゴールや答えがある物語を好む」なら、少しとっつきにくく感じるかも。道しるべが少ない森を、自分の感覚だけを頼りに歩いていくような感覚があるから。あと、テンポは良いんだけど、超高速展開でガンガン進むタイプの話じゃないから、そこは好みが分かれるところだと思う。
でもね、もし少しでも興味が湧いたなら、ぜひ一度、その“謎のファイル”を開けてみてほしいんだ。最初は「これ、いったい何?」って戸惑うかもしれない。でも、数ページめくっているうちに、いつの間にかこの独特な世界の空気に包まれている自分に気づくはず。それは、全てが明記された地図ではなく、自分で発見を重ねていく古い手帳をめくっているような、ちょっと特別な体験だと思うから。
情報がなさすぎて逆に純粋に、作品そのものと向き合える。そんな珍しい機会、逃すのはもったいないよ。



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