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ざっくり紹介
まず、絵柄なんだけど、これがもう…「無機質」とか「シンプル」って言葉じゃ収まらないんだよね。すごく整っていて、余計な線が一本もないっていうか。色数も抑えめで、でも、だからこそ画面の中にポツンとあるモノの「存在感」がやけにクリアに伝わってくる。例えば、ただの「机」が、ものすごく「机らしく」見えるんだ。変な話だけど。テンポはゆったりしていて、ページをめくるというより、一枚の絵のなかを視線がゆっくり泳いでいく感じ。BGMがついてるわけじゃないのに、静かな環境音が聞こえてきそうな、そんな空気感。
で、この作品の一番の刺さりポイントは、「解釈の余地」がとにかく広いことだと思う。作者が「これはこうだよ」と教えてくれないから、見る側が自分で意味を見つけなきゃいけない。でも、それが押し付けがましくなくてね。まるで、静かな部屋で、作者がそっとテーブルの上に何かを置いて、あとはあなたに任せますね、って去っていくような。その「置かれたもの」が何なのかは、あなた次第。哲学的な寓意を見出す人もいれば、ただの美しい抽象画として楽しむ人もいる。それがすごく心地いいんだ。
具体的にどんな人に刺さるか…うーん、例えばさ。
* 「日常のなかに、ふと『間』を見つけてしまう人」。エレベーターを待つ一瞬とか、コーヒーが冷めるまでの数十秒とか、そういう「なんでもない時間」を、ふと味わってしまうあの人。
* 映画や小説で、説明されすぎてるのが苦手な人。「この霧は主人公の不安を象徴して…」って字幕が出るより、ただ霧が深いシーンを黙って見せられて、自分で「なんか不安だな」って思う方が好き、みたいな。
* 頭をからっぽにしたいけど、真っ白じゃなくて、少しだけ思考のきっかけが欲しい人。完全な娯楽でもなく、かといって難解な芸術論でもない、そのちょうど中間にある「心地よい刺激」を求めてる人。
もちろん、合わない人もいるとは思うんだ。ストーリーが明確に進行するのを期待したり、「結局なにが言いたいの?」という答えを最初から求めてしまう人には、もしかしたら物足りなさや、ある種の「とっつきにくさ」を感じるかもしれない。アクションもなければ、分かりやすい感動も、派手な笑いもない。静かな湖に小石を投げて、その波紋が広がっていくのをただ見つめるような、そんな「間」を楽しめるかどうかが、好き嫌いの分かれ道かな、って思う。
まとめると、これは…「質問」そのものの作品なんだよね。答えをくれるんじゃなくて、こっちに問いかけてくる。で、その質問の内容は、見る人によって全然違う。だから、もし少しでも気になったら、ぜひその「無人島」に、ほんの5分だけ上陸してみてほしい。何かを見つけるか、何も見つからないかは保証できないけど、少なくとも、いつもと少し違う「空気」を吸うことにはなるから。とりあえず、一度、その静かな画面の前に立ってみてよ。何かが、きっとあるから。



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