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ざっくり紹介
いや、ほんと。ネットの海をふらふら漂流してたら、突然現れたんだよ、この『cid=d_736716』ってやつが。タイトルも作者も、いわゆる“情報”らしい情報が一切ない。まるで、誰かがこっそりドアを少しだけ開けて、中をのぞき込んでごらん、って言ってるみたいな、そんな不思議な出会い方だったんだ。
で、中身を見て最初に思ったのが、「めちゃくちゃ絵がいい」ってこと。これ、すごく個人的な感覚なんだけど、線がすっきりしていて、でもどこか温かみがあるっていうか…。例えば、キャラクターのちょっとした仕草、コップを持つ手の傾きとか、俯いた時の前髪の影の付け方とかが、すごく“意識的”で。無駄なものが一切なくて、必要なものだけが光っている感じ。動きのテンポも絶妙で、シーンの切り替えが、まるで呼吸を合わせているみたいに自然なんだ。派手な展開がバンバンあるわけじゃないんだけど、だからこそ、一コマ一コマに込められた“間”や“余白”が、すごく大事にされているのが伝わってくる。静かな湖に小石を投げた時に、広がる輪のように、じわじわと感情が伝わってくるような…そんな表現がすごく巧い作品なんだ。
これ、どんな人に刺さるかなあ…。うーん、具体的に想像してみると。
例えば、「物語の“合間”が好きな人」。大きな事件や、明確な目標に向かって一直線!な話じゃなくて、どちらかというと、日常のふとした瞬間、何気ない会話の裏側にあるものを感じ取るのが好きな人。朝、同じバス停で待っている人と、自然と目が合うような、あの微妙な距離感を描くのが上手い作品だと思う。
それから、「絵そのもので感情を伝えられる作品に憧れる人」。台詞が少なくても、キャラクターの背中や、手の動き、視線の先だけで、胸がぎゅっと締め付けられるような感覚を味わいたい人。この作品は、絵が物語る、ということを体感できる、すごくいい教材(というか、純粋に楽しめる作品)なんじゃないかな。
あと、ちょっと変わったところで言うと、「“完成形”じゃないプロセスにときめく人」。作者が完全に答えを出し切らないで、少しだけ手のひらを開いて、見る人に委ねている部分がある気がするんだ。だから、「この後、二人はどうなるんだろう…」とか「この表情は、喜びなのか、寂しさなのか…」と、自分なりに想像を膨らませながら読むのが楽しい人には、たまらないんじゃないかな。自分も作品の一部になったような、ちょっと特別な参加感がある。
ただ、もちろん合わない人もいるとは思うんだよね。優しく言うとすれば…。
もしあなたが、「はっきりとしたストーリーの起伏や、わかりやすいキャラクターの成長譚を求めている」なら、少し物足りなく感じるかもしれない。スポーツで例えるなら、ゴールネットが揺れる瞬間や熱いタックルシーンを求めるのではなく、試合前のロッカールームの緊張感や、グラウンドの土の感触みたいな“周辺”を愛でるような作品だから。あと、すべての謎が言語化されて、きれいに回収されるような“解決”は、あまり期待しない方がいい。むしろ、少しもやっとした感じ、じんわりとした余韻こそが、この作品のごちそうなんだ。
だから、まとめると…。
この『cid=d_736716』は、全てが明かされないからこそ、自分の心が映し出される、小さくて静かな鏡みたいな作品だ。情報が少なすぎて逆に、作品そのものと真っ直ぐ向き合える、珍しい体験ができるんじゃないかな。ちょっとした隙間時間に、深呼吸するつもりで、のぞきに行ってみてよ。何かが“ある”と決めつけずに、ただその空気感に身を任せてみたら、きっとあなただけの、小さな発見があるはずだよ。



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